前編では①~⑩の解説を紹介しました!
今回は⑪~⑳の解説や豆知識をお届けします✨
今回も無料ダウンロードできるプリント付き!
介護施設のレクや学習活動、ご家庭でのチャレンジにもおすすめです♪

後編は少し難しい漢字が多いかもしれません!🌻
【無料】プリントダウンロード
前編・やさしい10問版はコチラ!
👇前編👇
✅やさしい10問版👇
クイズ解説🌷名前の由来などの豆知識も紹介します!
⑪薫衣草(ラベンダー)

ラベンダーはシソ科ラヴァンドラ属(おしゃれですね!)の半木本性植物で、7月頃に見ごろを迎えます。
ラベンダーはリラックス効果のある独特な香りが特徴で、時に「ハーブの王様」と称されます。
「ラベンダー」名前の由来は?
「ラベンダー」の名前の由来には、2つの説があります☺
「lavare(洗う)」説
ラテン語で「洗う」を意味する「lavare(ラヴァレ)」から来ているという説。古代ローマでは入浴や洗濯の際にラベンダーの香りや薬効が利用されていたことから
「livere(青みを帯びた)」説
ラテン語で「青みを帯びた」を意味する「livere(リヴェレ)」から来ているという説。ラベンダーの青みがかった花の色から
「薫衣草」の由来は?
和名である「薫衣草」は、ラベンダーの花が衣類にまで香りをまとわせるような芳香であることから名付けられました。
ラベンダーは発火する!?
ラベンダーは、揮発性の油を多く含んでおり、夏の暑さなどで自然発火してしまうこともあるそう。
種子は、なんと!
野火後に発芽する性質を持っています🔥
日本ではあまりラベンダーが自然発火した例は報告されていませんが、昨今の酷暑では気を付けたいですね😱

日本では北海道・富良野のラベンダー畑が有名で、毎年多くの観光客の方が訪れています。人生で一度は見てみたい景色ですね✨
⑫茉莉花(マツリカ)

マツリカはモクセイ科ソケイ属の常緑低木で、6~9月頃に見ごろを迎えます。
ジャスミン(モクセイ科の総称)の一種で、「アラビアジャスミン」とも呼ばれています。
「マツリカ」名前・漢字の由来は?
「マツリカ」の語源は、サンスクリット語で「白い香り」という意味を持つ「mallikā(マリカー)」で、マツリカの花の白い色と芳香をあらわしています。
マツリカは中国語で「茉莉花(mòlìhuā)」と表記され、それを日本語読みしたものが「マツリカ」となりました。
「茉」「莉」ともにジャスミンの花を指す言葉のようです🌼
マツリカは愛と美の象徴✨
ハワイでは、マツリカは「ピカケ」と呼ばれ、甘く芳醇な香りと白い花姿から、愛と美の象徴として親しまれています。
特にレイ(花輪)として使われることが多く、結婚式や大切な行事の際に身につけるハワイの伝統的な装飾品です。
ピカケのレイは現地の方以外にも、ハワイ挙式をされる方や、ハワイらしい結婚式をしたい方からも人気の演出だそうですよ💐✨

ピカケレイは本数によって意味が変化し、1~2本で「友情」、3~4本で「ロマンス(告白)」、5~6本で「愛してる」、6本以上で「あなたは花嫁さん(プロポーズ)」という意味になるそうです😍
⑬桔梗(キキョウ)

キキョウはキキョウ科キキョウ属の多年草で、6月下旬~9月頃に見ごろを迎えます。
キキョウは秋の七草のひとつで、秋の季語にもなっています🎑
「キキョウ」名前の由来は?
「キキョウ」の名前の由来は中国で生薬として用いられる際の漢名「桔梗(キチコウ)」。
それが、日本に伝来した際に「キキョウ」に変化しました。
「桔梗」漢字の由来は?
「桔梗」という漢字は、キキョウの根が結実して硬直している様子から当てられたという説があります。
キキョウは縁起の良いお花?
桔梗の漢字を分解すると「更に吉」となることから、縁起の良い花として扱われ、特に江戸時代には武士たちからとても好まれていました。
「桔梗紋」として家紋に用いられたり、江戸城には「桔梗の間」や「桔梗門」といった名前が付けられたりと、武士の間で人気を博していたようです😍

キキョウは蕾が風船のように膨らむことから、英語では「Ballon Flower」と呼ばれています🎈✨
⑭仏桑花(ハイビスカス/ブッソウゲ)

ハイビスカスはアオイ科フヨウ属の常緑低木で、7~9月頃に見ごろを迎えます。
なお、亜熱帯地域である沖縄県では一年を通してハイビスカスを楽しむことができます🌺
「ハイビスカス」名前の由来は?
「ハイビスカス」の名前の由来には、2つの説があります。
「エジプト神話由来」説
エジプトの美の女神「Hibis(ヒビス)」+ギリシャ語で「似ている」を意味する「isko(イスコ)」を組み合わせ「hibiscus(ハイビスカス)」と名付けられた説
「ギリシャ語由来」説
古代ギリシャ語でタチアオイを意味する「ibiscos(イビスコス)」が、ラテン語に翻訳される過程で「hibiscos(ハイビスコス)」に変化し、「hibiscus(ハイビスカス)」の語源となった説
「仏桑花」漢字の由来は?
「仏桑花(ブッソウゲ)」の由来は、中国名「扶桑(フソウ)」に日本で「花」が付け加えられ、「扶桑花(フソウカ)」と呼ばれるようになったことから。
次第に扶桑花は仏壇にお供えされるようになり、「扶桑花」から「仏桑花」と表記されるようになった、という説が有力です。
ハイビスカスは沖縄の県花🌺✨
ハイビスカスは、沖縄では「アカバナー」と呼ばれ、県花として親しまれています。
アカバナーは墓地に植えられたり、お供えの花として使われることもあり、「後生花(グソーバナ)」と呼ばれることもあります🌺

ハイビスカスはハワイの州花でもあり、「Aloalo(アロアロ)」と呼ばれ、「神に捧げる花」とされています。ハワイではアロアロを髪に挿す習慣があり、未婚の場合は右側に、既婚の場合は左側に挿すという決まりがあるそうですよ🌺💗
⑮来路花(サルビア)

サルビアはシソ科アキギリ属の一年草(または多年草)で、6~10月頃と長期間にわたってお花を楽しませてくれます。
「サルビア」名前の由来は?
「サルビア」の名前の由来は、ラテン語で「健康」「安全」という意味を持つ「salvus(サルヴス)」。
サルビアの仲間である「セージ」が古くから薬草として利用されていたことからこの名前が付けられました。
また、サルビアには「緋衣草(ヒゴロモソウ)」という別名もあり、こちらは花の色が赤い衣のように見えることから名付けられたようです。
「来路花」漢字の由来は?
漢字表記である「来路花」の由来は、「来路(=来る道、旅路)の花」というイメージから、赤い花が旅人の目を楽しませる様子を表現して当てられたと考えられます。
サルビアの花言葉とは?
サルビアの花言葉には、「尊敬」「知恵」「家族愛」など良い意味のものが多くあります。
これは、サルビアの英名「sage(セージ)」が”賢者”を意味することが由来となっているようです😊

セージが肉の保存や風味解けに使われたことから、セージは「sausage(ソーセージ)」の語源であるという説もあるようです🍖
⑯天竺牡丹(ダリア)

ダリアはキク科ダリア属の多年草で、8~11月頃に見ごろを迎えます。
「ダリア」名前の由来は?
「ダリア」の名前は、メキシコ原産のダリアをヨーロッパに紹介したスウェーデンの植物学者・Anders Dahl(アンデシュ・ダール)にちなみ、名付けられました。
「天竺牡丹」漢字の由来は?
和名の「天竺牡丹(てんじくぼたん)」の語源は、「天竺」がインドを表す言葉であるであると同時に「遠方」や「舶来」という意味も持っているため、「外国から来た牡丹に似た花」という意味合いで名付けられたようです。
ダリアの花言葉には悲しい逸話がある?
ダリアには、その花の美しさから「華麗」「優美」「気品」などポジティブな意味の花言葉がありますが、「移り気」「裏切り」「不安定」といったネガティブな意味のものもあります。
これは、ダリアがフランス革命期の不安定な時代に流行したことや、ナポレオンの最初の妻でフランス皇后のジョゼフィーヌと貴族の逸話が由来とされています。
その逸話がこちら👇
このことから、「裏切り」「移り気」といったネガティブな花言葉がつけられてしまいました😿

ジョゼフィーヌと貴族の女性のどちらにも悪い部分があり、どちらも不憫である何とも言えない逸話ですね・・・。
⑰木槿(ムクゲ)

ムクゲはアオイ科フヨウ属の落葉低木で、7~8月頃に見ごろを迎えます。
「ムクゲ」名前の由来は?
「ムクゲ」の名前の由来には、2つの説があります。
「中国名が由来」説
中国で古くから呼ばれていた「木槿(もくきん/ムーチン)」が日本に伝わる過程で「ムクゲ」に変化
「韓国名が由来」説
韓国で「長く咲き続ける花」という意味である「無窮花(ムグンファ)」が日本に伝わる過程で「ムクゲ」に変化
「木槿」漢字の由来は?
「木槿」の漢字は、中国名がそのまま当てられました🌸
ムクゲの別名は「ハチス」!
ムクゲには、「ハチス」という別名があります。
これは、花の形がハチの巣に似ていることからつけられたと言われています🐝

韓国では、ムクゲは「国の繁栄を意味する花」として国花に定められています🌸
⑱凌霄花(ノウゼンカズラ)

ノウゼンカズラはノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の落葉低木で、6~7月頃に見ごろを迎えます。
「ノウゼンカズラ」名前の由来は?
「ノウゼンカズラ」の名前は、中国名の「凌霄(リョウショウ)」から来ています。
「リョウショウ」はなぜ「ノウゼンカズラ」と呼ばれるようになったかというと・・・
- 中国名の「凌霄(リョウショウ)」が日本に伝わり「ノウセウ」や「ノショウ」と呼ばれるようになる
- それが訛り、「ノウゼン」になる
- そこにつる性の植物を意味する「カズラ」が付け加えられる
という流れだったのではないか、と考えられています。
「凌霄花」漢字の由来は?
漢字はそのまま、中国名の「凌霄(リョウショウ)」に「花」が加えられました。
ノウゼンカズラは失明する?
ノウゼンカズラにまつわる言い伝えのひとつに、「ノウゼンカズラの花を触った手で目をこすると失明する」というものがありますが、実は迷信です。
毒性は確かになくはないものの、実際には弱毒程度で、失明するほどの毒性はないそう。
毒のありそうな鮮やかな見た目から生まれた迷信なのでしょうか??

漢名の「凌霄(リョウショウ)」には、「空を凌ぐ」ほど高く伸びるという意味があり、「つるが他のものに絡みつきながら高く伸びる様子」があらわされているそうです✨
⑲立葵(タチアオイ)

タチアオイはアオイ科タチアオイ属の多年草で、6~8月頃に見ごろを迎えます。
「タチアオイ」名前・漢字の由来は?
「タチアオイ」の名前の由来は、茎がまっすぐに立って伸びることから名付けられました。
平安時代には中国から伝わったことから「唐葵(からあおい)」と呼ばれていましたが、江戸時代に入って「立葵」へと変化したようです。
葉が太陽の方を向く様子から、「仰日(あうひ)」と呼ばれていたこともありました🌻
タチアオイは薬草として使われてきた!
タチアオイは古くから薬草として利用されてきた歴史があり、学名の「Althaea rosea」はギリシャ語で「治療」を意味する「althaino」に由来しています🌺💊
現代でも漢方(「蜀葵根」)や外用薬、ハーブティーなどとして利用され、タチアオイは今までもこれからも、数多の人類を病から救ってくれているのですね☺

タチアオイはなんと風水でも良い植物であり、活気あるエネルギーの流れと成長を促進するため、南の方角に置くと良いとされているそうです!
⑳衝羽根朝顔(ペチュニア)

ペチュニアはナス科ペチュニア属の一年草で、7~9月頃に見ごろを迎えます。
「ペチュニア」名前の由来は?
「ペチュニア」の名前は、ブラジル先住民の言葉で「タバコ」を意味する「petun(ペチュン)」が由来です。
これは、ペチュニアの花が、同じナス科であるタバコの花に似ていることから来ています。
ちなみに、ペチュニアは今はペチュニア属ですが、元々はタバコ属に分類されていたそうです🌸
「衝羽根朝顔」漢字の由来は?
ペチュニアは、和名では、「衝羽根朝顔(ツクバネアサガオ)」と呼ばれています。
これは、ペチュニアの花が朝顔に似ていること、萼が「羽根つき」の羽根に似ていることから名付けられました🎍
ペチュニアの花言葉は?
ペチュニアの花言葉は、「あなたと一緒なら心が和む」「心のやすらぎ」。
その花びらの柔らかさや豊かな色彩が、見る人に安らぎや穏やかな気持ちを与える、と考えられていることからこの花言葉がつけられたようです🍀

ペチュニアは江戸時代末期に日本に伝わりましたが、当初は日本の気候に合わず栽培が難しい花とされていました。しかし、品種改良によって育てやすくなり、今では日本各地で美しい花を咲かせてくれています💛
あとがき
以上、夏の花の由来と豆知識、後編を紹介しました!
いかがでしたでしょうか?
一見読めそうになくても、答えを聞くとなんとなく漢字と読みの雰囲気が合致している気がしますよね✨
みなさんひ楽しみながら取り組んでいただけたら嬉しいです🌻💛
今回もご覧いただき、ありがとうございました!

夏は香りの良い花や薬草になる花が多いのですね🌺
👇前編はこちら👇
✅やさしい10問版👇




コメント